税理士法人入江会計事務所の長船です。
生死、
と書いてどう読むかご存知でしょうか。
普通は「せいし」と読みますが、仏教用語としては「しょうじ」と読みます。
一般的には生と死を別のもの、対照的なものと考えますが、
仏教においては生きているものは必ず死をむかえるという考えから、
これを一体のものとして捉えます。
生まれてから死ぬまで、迷い、苦しみが尽きないことを「生死の長夜」とも言い表し、
1つの命題として掲げるので読み方、意味が区別されているのだと思います。
若い頃はあまり考えなかったことですが、
歳を重ねてくると、自分の周りで亡くなったり、重篤な病気になる人も増えてきて、
或いは自分自身ケガをしたり入院したりすることもあり、四苦(生老病死)について考えることが増えました。
ただ自分が楽しければ良いのではなく、
周りの人たちとの縁が大切なものと感じたり、
助けになれたらと考えるようになってきたみたいです。
最近では終活などとして、死ぬまでに遺産分割のことや、身の回りの整理をする方が増えておられるようで、
相続税の改正もあって生死の問題は会計事務所においても命題であります。
ふと、誰かの長い夜が明けるよう、
研鑽を積んでいかなければと思うのです。