先日気になる記事を見ました。
今後、税務調査にもAIが導入される方針だ、というものです。

記事によると、AI導入はまず大企業を対象と考えているようです。
例えば、AIが実際にあった脱税や申告漏れ事案を学習。その事案の財務資料も含め
データとして蓄積していきます。次に調査対象となる大企業の財務資料を分析し、
過去の脱税等の事案で多用されていた文言がないか等で脱税の可能性や
調査の方向性を測定する、といった形が考えられています。
更には決算説明会での経営陣の発言の音声データや資料に記載されているメッセージ等も
分析の対象になるようです。
というのも過去の事例ではリスクを好んだり自己陶酔する説明を行う経営者程、
粉飾等の不正を行う場合が多い、という傾向が出ているからだそうです。
こういったAIの分析と、従来の調査先選定方法を組み合わせる事で
より効率の良い調査先の選定を行う事ができるようになるとの事です。

今回のコロナでテレワークをしていた時に、少し思ったのですが、
こういう記事を見ると、そのうち税務調査もオンライン調査、とかで
ZOOMで税務署とつながった状態で遣り取りするようになるかもしれません。
税務署も効率の良い調査を考えるのなら、オンラインの方が人も時間も
省力化できると考える可能性もあります。
そのような事を考えさせられる記事でした。